検討に入る前に、最も大事なお金の話をします
まずは自宅近くの住宅展示場に足を運んでから考えよう!なんて考えている方、まずはこの記事を見てからにしてください!きっと冷静になれるかと思います(笑)
意外とみなさん建てる思いが先行してしまって予算は後で、なんて方も結構いたりします。
土地探しやハウスメーカー選びより前に、まずはお金について話し合いましょう!
お金について考える前に住宅展示場に見学に行ってしまうと、現実離れした空間に心を奪われてしまいお金に対する考え方が緩くなってしまいがちです。必ず予算について家族会議を行った後に家づくりをスタートすることを強くおススメします。
これから庶民派目線でどのあたりが予算の目安となるのか、参考までに算出してみたいと思います。
<モデルケース>
夫35歳・妻35歳、共働き、世帯年収800万円、ローン完済60歳前提
※昇給や子育て期間、教育費などの将来設計は想定せず、単純計算でいきますね
月収のうち、月額13万円をローンに充てる
賞与(年間2回想定)のうち、1回あたり20万円を追加でローンに充てる
月収分:13万円 x 12か月 = 156万円
賞与分:20万円 x 2回 = 40万円
年間のローン返済可能額:196万円
60歳までに捻出可能な額:196万円 x 25年 = 4,900万円
注文住宅の落とし穴ですが、土地・建物の両方においてほぼ皆さんが当初予算を超えた額の契約を締結します。従って上記の90%程度が現実的なローンの予算となります。
現実的な注文住宅のローン枠:4,900万円 x 90% = 4,410万円
対して金融機関の融資可能枠は一般的には年収の7倍となっており、上記条件ですと5,600万円までの借り入れが可能です。ここが予算の「最大の落とし穴」となっており、ハウスメーカー側もこの条件を前提として話を進めてきますので注意が必要です。
この違いは何か?それは金融機関側がローンの完済年齢を75~80歳と設定しているからです。一般的なサラリーマンの方は捻出可能な額の積み上げで、ローン完済は長くとも65歳をベースに検討してみてください。
上記の数字はあくまで予算の考え方から導き出した数字にすぎません。頭金の有無、年収から捻出可能な額、車や教育関連のローンの有無など、様々な要素が加わることにより金額は大きく変動します。ご自身の状況に当てはめて一度考えてみてください。
ローンのご利用は計画的に!